「話し方」と「プレゼン」と「演説」は別のものですか?

答え:いいえ。別のものではありません。

プレゼンというのはどこか特異な世界の一部の人達だけが必要とする技術だと感じていませんか?「プレゼン」はビジネスの場面に限ったものではありません。相手が誰であれ、何らかの情報を伝えることは、すでにプレゼンです。

例えばあなたの家の隣に新しい住民の方が越してきたとしましょうか。その方に、はじめましてとご挨拶をすることも、すでに立派なプレゼンです。

ママ友の家にお呼ばれした際に、手土産のスイーツを持参としましょうか。その手土産をママ友に手渡すときに、なんと言って渡しますか?何かしらの言葉を添えて「これはわたしからあなたへの友好の印です」というメッセージを伝えるのではないでしょうか?これも立派なプレゼンです。

もっとさりげない場面でも、人と人とが出会って言葉を交わすとき、全ての意思疎通はプレゼンだということができます。

もちろん、選挙候補者の方が街頭で演説をするというのはちょっとだけ特別な機会だと言えます。けれど、公人の選挙でなくとも、入学試験の面接も、資格試験の面接も、入社試験の面接も、全て立派なプレゼンです。

いかがですか?「話し方」を磨くことは人生のあらゆる機会に自分自身を表現する「プレゼン」のスキルを上げることであり、「話し方」はすなわち「プレゼン」であり、「演説」もまたその一種だということがお分りいただけたと思います。